回復

赤色光療法を筋力トレーニングに足しても1RMは上がらなかった

要点

光生体調節(低出力レーザーやLED、いわゆる「赤色光療法」)をレジスタンス運動に併用した無作為化比較試験を集めたメタ分析で、1RMの増加はシャム照射と有意差がなかったSMD 0.26、95% CI −0.08〜0.59、p = 0.14、I² = 4%。全11件456人のうち、ピリオダイズされたレジスタンス運動と併用し1RMを報告した5件(併用群74人、対照72人)が分析対象となった。片側1RMで有意でない傾向はあったが個別研究に依存し、両側の結果では効果がなかった。対象は高齢者である。

赤色光パネルやレーザー機器は「筋力の伸びを加速する」という文句で売られている。このメタ分析はその主張を1RMというひとつの結果指標で検証し、答えは否定的だった。効果量0.26で信頼区間がゼロをまたぐ — 統計的にあるとは言えない大きさだ。

何をどう分析したのか

低出力レーザーまたはLEDで届けられる光生体調節を、レジスタンス運動や他の筋力志向の負荷課題と併用した無作為化比較試験を、7つのデータベースから2026年1月まで検索し11件456人を含めた。このうちピリオダイズされたレジスタンス運動と併用し1RMを報告した5件のみをメタ分析に入れ、残りは記述的にまとめた。この基準はあらかじめ定められていた。

「効果が示されなかった」と「効果がない」は違う

論文の表現は「明確な追加の利益を示さなかった」であり、同時に「小さな効果の可能性は排除できない」とも書かれている。メタ分析に入った人数が両群合わせて146人にすぎないからだ。ただし異質性は低く(I² = 4%)、結果が覆るような研究間のばらつきは見られなかった。

では何の役にも立たないのか

筋力を伸ばす目的では根拠がない。レジスタンス運動以外の文脈 — 虚弱な高齢者や重症患者 — では疲労・回復・機能に関する指標で利益を報告した研究があったが、結果は一貫していなかった。そしてこの分析の対象自体が高齢者であるため、若く訓練されたリフターにそのまま移せるデータでもない

機器に使う金と時間をどこに置くか

回復機器を見極める基準はひとつ — 自分が気にしている結果指標で検証されたかだ。赤色光は1RMという指標で検証され、通らなかった。逆に筋力の結果を繰り返し動かすと確認されている変数はずっと退屈だ。睡眠、総タンパク質摂取量、週あたりのセット数である。睡眠不足とリフティングのパフォーマンス休養日は何日が適切かがその話だ。機器を買う前にこの三つが整っているか確かめるほうが期待値は高い。

よくある質問

赤色光療法(光生体調節)は筋力を伸ばすのに役立つのか?

このメタ分析では役立つことが確認されなかった。ピリオダイズされたレジスタンス運動に併用した場合、1RMの増加はシャム照射と有意差がなかった(SMD 0.26、95% CI −0.08〜0.59、p = 0.14)。

根拠はどれくらい強いのか?

限定的だ。全11件456人のうちメタ分析の基準を満たしたのは5件で、併用群74人と対照群72人が含まれた。異質性は低かった(I² = 4%)が、標本が小さいため論文も小さな効果の可能性そのものは排除していない。

回復や疲労には効くのか?

レジスタンス運動以外の文脈で、疲労・回復・機能に関する指標に利益を報告した研究があり、とくに虚弱な高齢者や重症患者でそうだった。ただし結果が一貫しておらず、確定的な結論ではない。

若いリフターにも同じ結論が当てはまるのか?

直接は当てはめられない。このメタ分析に含まれた試験はすべて高齢者を対象としており、若く訓練された人の1RMへの影響を見たデータはここに含まれていない。

出典: PubMed

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