栄養

グリーンパウダーからまたサルモネラ — 乾燥しても菌は死なない

要点

米国FDAはサルモネラ汚染の可能性により、あるブランドのグリーンパウダー製品9種を全国回収した。数か月前にも、輸入モリンガ葉粉末を含むグリーン製品で集団発生が起き、数百人が発症し36人が入院している。サルモネラは検証済みの殺菌工程がなければ乾燥工程で除去されず、乾燥状態で長期間生存する。汚染された粉末を家庭で安全にする方法はなく、回収対象なら廃棄または返品が唯一の対応だ。

米国FDAは、ある企業のグリーンパウダー製品から採取した検体がサルモネラ陽性となったことを受けて回収を通知し、全国に流通していた9種の製品が回収された。スーパーグリーンズミックス、モリンガ葉粉末、ケール粉末、小麦若葉粉末の各系統が含まれる。汚染経路はまだ特定されておらず、企業は調査が終わるまで生産と流通を停止している。

初めてのことではない。ほんの数か月前にも、インド産のモリンガ葉粉末を含むグリーン製品で集団発生があった。全国で数百人が発症し、36人が入院した。

なぜ乾燥した野菜粉末なのか

サルモネラといえば生の鶏肉や卵を思い浮かべる人が多いが、食品安全の専門家は乾燥グリーンパウダーにサルモネラがいることは驚きではないと言う。もっとも有力な経路は、粉末の原料となった生の植物自体がすでに汚染されていた場合だ。汚染された灌漑用水、植物に接触した動物、適切に処理されていない糞尿肥料が代表的な経路になる。

栽培段階だけでなく、収穫・加工・包装の各段階での汚染された設備や作業者の衛生も原因になりうる。そしてここがもっとも重要な点だ — 検証済みの殺菌工程がなければ、乾燥だけでは菌は除去されない

水分がなければ菌は生きられないのでは

多くの人がそう考えているが事実ではない。サルモネラは乾燥条件で長期間生存する。乾いた製品でサルモネラの集団発生が時折起きるのはこのためだ。しかもサルモネラは見えも匂いもしない。製品は問題なく常温保存できるように見えても、中に菌がいる可能性がある。

サルモネラは米国だけで年間およそ135万件の感染を引き起こす主要な食中毒原因だ。多くは水様性の下痢と腹痛を起こし、吐き気・頭痛・嘔吐を伴うこともある。重症では菌が腸を越えて血流、脳と脊髄、骨、関節に感染しうる。一部では感染後に反応性関節炎と呼ばれる関節痛が生じる。

ではどうすればよいか

専門家はこのカテゴリーの製品がすべて問題というわけではないと明言している。最近の発生に関与していない製品のほうがはるかに多い。現実的な対応は2つだ。信頼できる供給元からのみ購入すること、そして回収告知を注視して、いま使っている製品がリストに載っていないか確認することだ。

すでに買った製品については選択肢がない。汚染された粉末サプリメントを家庭で安全にする信頼できる処理方法は存在しない。サルモネラ問題で回収対象になったなら、廃棄または返品が唯一安全な選択だ。

回収告知は届いて初めて意味を持つ。個人輸入や並行輸入でサプリメントを買っている場合、原産国の規制当局が出した回収告知は製品と一緒に手元まで来ない。輸入サプリメントを常用しているなら、ブランド名を控えて自分で定期的に確認するしかない。

筋力スコアとの関係

リスクと見返りを天秤にかければ結論は単純だ。グリーンパウダーは野菜の摂取を代替するという根拠が弱いカテゴリーである一方、今回の事例が示す製造工程のリスクは実在する。クレアチンやプロテインのように根拠の固いサプリメントは、少なくとも第三者検証のマークでふるいにかけられる。いずれにせよ原則は同じだ — サプリメントがビッグ3をつくるわけではない。3か月分の記録が残す変化のほうが、どんな粉末が残す変化よりも大きく、リスクははるかに小さい。

第三者検証のマークの見方はクレアチンの選び方で扱った。

よくある質問

グリーンパウダーからサルモネラが出るのはなぜか?

もっとも有力な経路は、粉末の原料となった生の植物がすでに汚染されていた場合だ。汚染された灌漑用水、植物に接触した動物、適切に処理されていない糞尿肥料が代表的で、収穫・加工・包装段階の設備や作業者の衛生も原因になりうる。

乾燥した粉末でもサルモネラは生き残るのか?

生き残る。サルモネラは乾燥条件で長期間生存し、検証済みの殺菌工程がなければ乾燥工程だけでは除去されない。乾いた製品で集団発生が時折起きるのはこのためだ。

汚染されたサプリメントを家庭で処理して食べられるか?

できない。汚染された粉末サプリメントを購入後に安全にする信頼できる処理方法は存在しない。サルモネラ問題で回収対象になった製品は廃棄または返品するのが唯一安全な選択だ。

サルモネラ感染の症状は何か?

多くは水様性の下痢と腹痛で、吐き気・頭痛・嘔吐を伴うこともある。重症では菌が腸を越えて血流、脳と脊髄、骨、関節に感染しうるほか、一部では感染後に反応性関節炎と呼ばれる関節痛が生じる。

グリーンパウダーは完全に避けるべきか?

専門家はこのカテゴリーの製品がすべて問題なわけではなく、最近の発生に関与していない製品のほうがはるかに多いと指摘している。信頼できる供給元から購入し、回収告知を注視するのが現実的な対応だ。

出典: Men's Health Nutrition

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