アジャスタブルダンベルは上限重量で選ぶ — 52.5ポンドはすぐ届く
要点
アジャスタブルダンベルでまず見るべきは調整方式ではなく片手の上限重量だ。市場で最も多い5〜52.5ポンド(約2.3〜23.8kg)のセットは2.5ポンド(約1.1kg)刻みで上がり初中級者には十分だが、ダンベルベンチプレスやロウが片手24kgを超えた時点でそこが終点になる。同じブランドが90ポンド(約41kg)・100ポンド(約45kg)モデルを別に売っているのはこのためだ。多くの製品は上限に達してもプレートを追加できずセットごと買い替えになるので、今の重量ではなく2〜3年後の重量で選ぶほうが結局安く済む。
上限は製品によって想像以上に幅がある。入門機は片手30ポンド(約13.6kg)で止まり、よくある中級セットが50〜55ポンド(約22.7〜25kg)、本物のダンベルに最も近いと評価される製品が80ポンド(約36kg)、そして同じブランドの上位ラインが90〜100ポンド(約41〜45kg)だ。刻み幅はほぼすべて2.5ポンド(約1.1kg)で共通なので、実質的に製品を分けているのは上限だけである。
上限にはいつ届くのか
ダンベルベンチプレスを8〜12回で扱う重量を物差しにすると計算が早い。バーベルベンチが伸びればダンベルベンチも一緒に上がり、片手24kgはベンチが3桁に近づくリフターにとってウォームアップに近い重量になる。ロウ、ランジ、ファーマーズウォークまで同じセットで回すなら上限はさらに早く来る。52.5ポンドのセットは上限ではなく通過点と見るべきだ。
調整方式は何が違うのか
- ハンドル回転式 — ハンドルを回してカチッと固定する方式。片手で一動作、セット間の切り替えが最も速い。
- 両端ダイヤル式 — ダンベルの両端にダイヤルがあり、1ペア変えるのにダイヤルを4回回す必要がある。ドロップセットやスーパーセットを多用するなら、この手間が休憩時間を削る。
- ピンロック / スイッチ式 — ピンを差すかレバーを倒す方式。引っかかりが少なく、構造が単純で壊れる箇所も少ない。
プレート形状はなぜ問題になるのか
プレートが横に張り出した製品はスカルクラッシャーやトライセプスエクステンションで腕に当たる。逆にチェストサポーテッドロウやオーバーヘッドプレスのように腕が体から離れる動作では問題にならない。角型フレームは転がらず床にそのまま置ける一方、重量配分が本物のダンベルとは異なるため、ゴブレットスクワットやカールのように手の中でバランスを取る動作では円筒形に近い製品が向く。補助種目のリストを先に決めてから形状を選ぶ順序が正しい。
ただしアジャスタブルダンベルは相対筋力スコアを直接押し上げてはくれない。スコアはスクワット・ベンチプレス・デッドリフトの1RMから計算され、ダンベルはその3種目を支える位置にある。ホームジムで上限なく伸ばすには結局バーベルとラックが要る — 順序はバーベルトレーニングの始め方に、ケトルベルとの役割分担はケトルベルの重さ選びにまとめてある。
どのアジャスタブルダンベルも落とす前提では作られていない。金属プレートの下に樹脂製のラックやロック部品を使う製品が多く、繰り返し叩きつければダンベルより先にラックが割れる。限界まで追い込むつもりなら、床に静かに下ろせる重量で止めるか、セーフティのあるバーベルに移すほうがいい。
よくある質問
アジャスタブルダンベルは何kgのものを買うべきか?
今ダンベルベンチプレスを8〜12回で扱う重量の約1.5倍を上限の目安にする。5〜52.5ポンド(約23.8kg)のセットは初中級者に十分だが、上限に達するとセットごと買い替えになるため、続けるつもりなら80〜100ポンド(約36〜45kg)のラインが結果的に安い。
上限に達したらプレートを追加できるか?
多くの場合できない。一部のブランドは拡張キットを売っているが同一ライン内でのみ互換で、それ以外は上位モデルを買い直すことになる。最初から上限を余裕をもって取るべき理由がここにある。
アジャスタブルダンベルの刻み幅はどれくらいか?
ほとんどの製品が片手2.5ポンド(約1.1kg)刻みだ。1ペアで約2.3kgずつ上がるので、バーベルの左右に2.5kgプレートを足すより細かく増量できる。
アジャスタブルダンベルは落としてもいいか?
推奨されない。金属プレートに樹脂製のラックやロック部品を組み合わせた製品が多く、繰り返しの落下に弱い。限界近くまで追い込むセットは、静かに下ろせる重量に限定するほうがいい。
アジャスタブルダンベルだけでビッグ3の記録は伸びるか?
限界がある。ダンベルベンチプレスとロウは補助刺激として有効だが、スクワットとデッドリフトはすぐ上限に当たる。相対筋力スコアはスクワット・ベンチプレス・デッドリフトの1RMから計算されるため、記録を伸ばすにはバーベルトレーニングが必要だ。
出典: Men's Health