リバースカールは前腕の見た目ではなく握力の種目 — デッドリフトが先に伸びる
要点
リバースカールはオーバーハンドグリップで肘だけを曲げる種目で、主働筋は上腕二頭筋ではなく前腕前面の腕橈骨筋だ。握りを緩めるとバーが落ちる構造なのでセット中ずっと握力に張力がかかり、その持久力はデッドリフトやプルアップで数レップ粘れる形で返ってくる。重くする理由はない — 普段のバイセップスカールの半分の重量で3セット8〜12回、腕トレの最後の種目として置けばいい。
デッドリフトのセットが終わる場所は、たいてい背中でも脚でもなく手だ。リバースカールはそこを直接叩く。オーバーハンド(回内)グリップでバーを持ち、肘だけを曲げて上げる種目で、握る力が抜けた瞬間にバーはそのまま落ちる。重量は普段のバイセップスカールの半分、3セット8〜12回で足りる。
デッドリフトのグリップに効くのか
通常のカールやハンマーカールは手のひらが上や内を向くので、バーを手の上に載せた状態で保持できる。強く握り続けなくても落ちないということだ。Men's Health フィットネスディレクターの Ebenezer Samuel が指摘する違いはここにある — バーをひっくり返すと載せておく場所がなくなり、手を緩めればバーは床へ行く。つまりセット全体が途切れない握りの時間になり、その持久力はデッドリフトやプルアップのようにグリップが先に落ちる種目で数レップ粘れる形で返ってくる。
デッドリフトの1RMがグリップで先に止まるなら、相対筋力スコアもそこで止まる。背中も脚もまだ余っているのに手が離れて出た記録は、筋力ではなく前腕持久力の上限を測った値に近い。スコア計算機に入れるデッドリフトの数字を上げる一番安い方法は、しばしばグリップ側にある。
どの筋肉を使う種目なのか
動員されるのは上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋だ。上腕二頭筋には肘を曲げる働きのほかに前腕を外へ回す回外の働きがあるが、リバースカールは手のひらが下を向いたまま最後まで回らないのでこの働きが抜ける。二頭筋の取り分が減り、負荷は前腕前面の腕橈骨筋へ移る。
バーベル・ダンベル・EZバーのどれでやるか
どれでもできるがEZバーが一番いい。ストレートバーは手首の角度が一つに固定されて窮屈に感じやすく、ダンベルはセット後半に知らないうちに手のひらが回ってハンマーカール寄りに変わる。EZバーの曲がりは手のひらが床を向いた状態を保ちながら、手首には楽な角度を与えてくれる。
フォームで外しやすいところは
- 肘は体幹の横に固定 — 腕を体につけたまま、肘関節だけで動かす。
- 肘を前に出さない — 重くなると腕を前へ突き出したくなるが、その瞬間に前腕の仕事を肩が持っていく。
- 手首を反らせない — 手首を折って反動をつくらず、まっすぐ強く保ったまま上げる。トップで一瞬止め、コントロールして下ろす。
- 反動は禁止 — 前腕が疲れてくると体で振り上げるようになる。そこがセットの終わりだ。
デッドリフトでプレートを十二枚も引いているなら前腕はすでに相当な仕事をしているので、リバースカールを足しても体感の上積みは小さいかもしれない。前腕のトレーニングは二頭筋や三頭筋ほど追い込む必要がなく、少しやれば十分に効く — だから腕トレの最後の種目の位置が合っていて、腕の日のメイン種目に上げるものではない。
背中の補助種目をいくつ、どれだけのボリュームで入れるかは背中の種目はいくつ必要かで扱った。
よくある質問
リバースカールはどの筋肉を使うのか?
上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋を使うが、主働筋は前腕前面の腕橈骨筋だ。手のひらが下を向いたまま回転しないため上腕二頭筋の回外の働きが抜け、その分だけ負荷が前腕へ移る。
リバースカールは本当に握力に効くのか?
効く。回内グリップではバーを手の上に載せておけないので、セット中ずっと握り続けなければならず、力を抜けばバーは落ちる。この持続的な張力が、デッドリフトやプルアップのようにグリップが先に落ちる種目の持久力を数レップ分伸ばす。
リバースカールは何kgで何セットやるのか?
普段のバイセップスカールで使う重量の半分から始めればいい。3セット8〜12回が無難で、重量が軽いぶん腕トレの最後の種目として置くほうが噛み合う。
リバースカールはバーベル・ダンベル・EZバーのどれでやるべきか?
EZバーが最適だ。ストレートバーは手首の角度が固定されて窮屈になりやすく、ダンベルは知らないうちに手のひらが回って動作がハンマーカールに変わりやすい。
出典: Men's Health