トレーニング

ノルディックカールはハムストリングスの最大トルク角度を膝が伸びた側へ移す

要点

18–36歳の427人を含む19研究では、伸張性トレーニングによりハムストリングスの最大トルク角度が筋肉の長い側へ移る傾向があった。座位での伸張性膝屈曲は−17.3° ±11.7°、ノルディックハムストリング運動は−13.5° ±4.8°だった。GRADEの確実性は低く、角度の変化だけで傷害予防やデッドリフトの記録向上は証明できない。

伸張性ハムストリングトレーニングの後、最大トルクを出す膝角度は筋肉が長くなる側へ移る傾向を示した。18–36歳の427人を含む19研究のうち15研究がこの変化を報告し、9群では有意な移動があった。全参加者や全プログラムで同じ適応が確認されたわけではない。

最大トルク角度が変わるとはどういうことか?

トルクは関節を回す力であり、最大トルク角度は膝を曲げる力が最も大きく測定される位置だ。座位での伸張性膝屈曲は−17.3° ±11.7°、ノルディックハムストリング運動は−13.5° ±4.8°だった。負の符号は膝がより伸びた側への移動を示し、筋力低下を意味しない。

筋肉が長い位置で力を出すことはなぜ重要か?

ハムストリングスは短い位置だけで働くわけではない。スプリントで脚を前に出して接地する直前のスイング後期には、長くなった状態で負荷を受ける。RDLやデッドリフトのボトムも、伸ばされた位置で力を出す例になる。ただし、これらの動作と膝屈曲検査では関節条件が異なるため、検査角度の変化が競技力や挙上能力の向上に直結するとは断定できない。

ビッグ3のどこにノルディックを入れるか?

実践上の編成例は、下半身の主運動後に補助付きノルディックを少量加えるか、レッグカールでゆっくり下ろす方法だ。最初は補助付きで1セット3–5回程度から始め、次の下半身トレーニングまでの回復を見る。検証済みの最適処方ではなく、座位での伸張性膝屈曲の数値をすべてのレッグカール機器に当てはめることもできない。

デッドリフトのロックアウトを課題とする人やRDLを行う人も補助種目として検討できるが、この解析はロックアウトの改善を調べていない。fairliftにはビッグ3と補助種目のセット・回数を記録し、週のボリュームを確認しよう。筋肉痛で次のデッドリフトの出来が落ちるなら、追加量を減らすとよい。

すべての比較でGRADEの確実性は低く、対象は18–36歳の成人だった。この結果だけで傷害予防は主張できない。ノルディックは導入時に強い筋肉痛を起こし得るため、低いボリュームから始めよう。

よくある質問

ノルディックは最大トルク角度をどのくらい変えたか?

ノルディックハムストリング運動では−13.5° ±4.8°、座位での伸張性膝屈曲では−17.3° ±11.7°が報告された。負の符号は膝がより伸びた側への移動を意味し、個人の予測変化量ではない。

最大トルク角度が変わるとハムストリングスの傷害を防げるか?

このレビューは最大トルクが生じる角度の変化を扱っており、傷害の減少を証明していない。GRADEの確実性も低く、角度の変化だけで予防効果は断定できない。

ノルディックカールでデッドリフトのロックアウトは改善するか?

この解析はデッドリフトのロックアウトや1RMの改善を検証していない。膝屈曲で測定した角度の適応を、ヒップヒンジの能力向上と同じものとは扱えない。

ビッグ3のルーティンではノルディックをどのくらいから始めるか?

実践例として、下半身の主運動後に補助付きで1セット3–5回から始め、回復を見る方法がある。研究が確定した最適量ではなく、導入時には強い筋肉痛が出ることもあるため、低いボリュームがよい。

出典: PubMed

自分の筋力スコアを計算する →

ビッグ3の記録と体重を入れるだけで、年齢と身長を補正した相対筋力スコアが出ます。登録不要・無料。

あわせて読む