トレーニング

限界まで追い込んだ脚と3回残した脚の差は0.019cmだった

要点

トレーニング経験のある19名(男性11名、女性8名、平均22.3歳)が8週間、片脚は限界(FAIL)まで、反対の脚は1~3回残して(RIR)レッグエクステンションを行った。ベイズ混合効果モデルで推定したプロトコル間の膝伸筋の筋厚差は-0.019cm(-0.094~0.054)、1RM差は0.198kg(-1.87~2.6)で、いずれの区間も0を含んだ。この条件では限界まで追い込む方が1~3 RIRより優れるという根拠は得られなかった。

最後の1回を絞り出すかどうかは、セットごとに繰り返される判断だ。8週間の試験がその値段を測ったところ、筋厚の差は0.019cm、1RMの差は0.198kgだった。定規でも測れず、プレートでも埋められない大きさである。

なぜ同じ人の左右の脚を使ったのか?

トレーニング経験のある19名(男性11名、女性8名、平均22.3歳、平均体重69.9kg)が参加した。片脚は無作為に限界(FAIL)プロトコルへ、反対の脚は1~3 RIRプロトコルへ割り当てられた。種目は片側ずつ行うレッグエクステンション一つだけだ。

群に分けて比べると、遺伝、睡眠、食事、ストレスが人ごとに違ってしまう。一人の中で左右に分ければ、それらは両側に等しくかかる。残る差はセットをどこで止めたかだけになる。

結果はどれほど近かったのか?

8週間の前後で超音波により膝伸筋の筋厚を、そして1RMを測定した。プロトコル間の推定差は筋厚で-0.019cm(-0.094~0.054)、1RMで0.198kg(-1.87~2.6)。どちらの区間も余裕をもって0を含む。標準化平均差で見直しても、どちらかに軍配を上げる根拠はなかった。

では限界まで追い込む意味は?

限界まで行けば、刺激が十分だったという確信は得られる。問題はその代償だ。3回残しても同じ結果が出るなら、その3回は回復に回した方がいい。著者らも疲労管理を理由に、RIRを用いる方法を現実的な選択肢として挙げている。

特にビッグ3のような高重量の多関節種目で毎セット限界まで押し込むと、その日の残りの種目と次のセッションまで請求書が回る。単関節種目で差がほぼ0だったということは、その代償を払う理由が減ったということだ。

対象は19名、種目は単関節のレッグエクステンション一つ、期間は8週間である。スクワットやデッドリフトのような高重量多関節種目や、より長い期間でも差が0のままだという保証はない。また1~3 RIRは、残り回数を実際に見積もれることが前提になる。

マッスルインデックスにどう表れるか

マッスルインデックスはスクワット・ベンチプレス・デッドリフトの1RM合計から算出される。セットをどこで止めても8週間後の1RM差が0.2kg程度なら、記録を動かす変数は限界まで行ったかどうかではなく、セッションを何回無事に消化できたかの側にある。追い込んで次のセッションを潰せば、指数はむしろ下がる。

残り回数の見積もりが不安ならRIRは感覚ではなく技術だを、セットを止める別の基準が気になるなら速度が10%落ちた時点でセットを切るを併せて読むとよい。

よくある質問

筋肥大には必ず限界まで追い込む必要があるか?

この試験では必要なかった。経験者19名が8週間、片脚は限界まで、反対の脚は1~3回残してレッグエクステンションを行った結果、膝伸筋の筋厚差は0.019cmにとどまった。

1RMの伸びに差はあったか?

なかった。プロトコル間の1RM差は0.198kgで、区間は-1.87~2.6kgと0を含んでいた。どちらが優れているとは言えない結果だった。

RIRとは何か?

Repetitions In Reserve、つまりセットを終えた時点であと何回できたかを指す。1~3 RIRは、あと1~3回できる状態でセットを止めることを意味する。

なぜ同じ人の左右で比較したのか?

遺伝、睡眠、食事、ストレスといった個人差を両側に等しくかけるためだ。一人の中で左右を分ければ、残る差はセットを止めた地点だけになる。

この結果をスクワットやデッドリフトにそのまま当てはめてよいか?

そのままは難しい。種目は単関節のレッグエクステンション一つ、参加者は19名、期間は8週間だった。疲労コストの大きい高重量多関節種目についての根拠はこの研究にはない。

出典: PubMed

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