女性リフターにビートルートジュースは回数を増やさなかった — ベンチ・レッグプレスの限界回数は同じ
要点
筋トレ経験のある女性16人が運動2.5時間前に硝酸塩12.8mmolを含むビートルートジュースを飲み、ベンチプレスと45度レッグプレスを1RMの60%で限界まで4セットずつ行ったが、合計回数はベンチ56.0回(何も飲まない日55.6回、プラセボ58.9回)、レッグプレス79.3回(82.6回、80.4回)で差はなかった。主観的きつさ、心拍数、血圧、乳酸もプラセボと同じだった。男性中心だった硝酸塩研究を女性に広げても、筋持久力の向上は見られなかった。
ビートルートジュースは硝酸塩が多く筋持久力を高めるとして、運動前のサプリのように使われている。しかし筋トレをしている女性16人で試すと、回数は増えなかった。参加者は平均27歳で、1RMはベンチプレス31.4kg、45度レッグプレス198.6kg。ランダム化二重盲検クロスオーバー試験で、同じ人が3つの条件をすべて経験した。
どんな条件を比べたか?
- 硝酸塩入りビートルートジュース — 硝酸塩12.8mmolを含む市販品
- プラセボ飲料 — 硝酸塩を0.92mmolだけ残した飲料
- 何も飲まない — 対照条件
いずれも運動2.5時間前に摂り、ベンチプレスと45度レッグプレスを1RMの60%で限界まで4セットずつ、セット間2分の休息で行った。
回数はどれくらい違ったか?
ベンチプレス4セットの合計回数はビートルートジュース56.0回、プラセボ58.9回、何も飲まない日55.6回だった。レッグプレスはビートルートジュース79.3回、プラセボ80.4回、何も飲まない日82.6回で、むしろ最も少なかった。どちらも統計的な差はなかった。主観的きつさ(RPE)、心拍数、血圧、血中乳酸もプラセボと変わらなかった。中年層が12週間の筋トレにビートルートジュースを加えても筋力が変わらなかった結果はビートルートジュース12週間の研究で扱っている。
記録には何を残せばよいか?
高回数のセットで回数を伸ばしたいなら、ビートルートジュースよりセット間の休息、睡眠、その日の体調のように毎回変わる条件を一緒に記録するほうがよい。サプリを試したいなら、同じ重量と休息で、飲んだ日と飲まない日の限界回数を何回か比べる。この研究のような2〜3回の差は、日ごとのぶれの範囲に収まる。
参加者は16人で、1回摂取したときの効果だけを見ている。数日以上続けて飲んだ場合や持久系競技での効果は、この研究からはわからない。
よくある質問
ビートルートジュースは女性の筋トレの回数を増やすか?
筋トレ経験のある女性16人を対象とした二重盲検クロスオーバー研究で、硝酸塩入りビートルートジュースはベンチプレスとレッグプレスの限界までの合計回数を増やさなかった。ベンチは56.0回対プラセボ58.9回、レッグプレスは79.3回対80.4回だった。
この研究ではビートルートジュースをどれだけ、いつ飲んだか?
運動2.5時間前に、硝酸塩12.8mmolを含む市販のビートルートジュースを1回飲んだ。プラセボ飲料には硝酸塩0.92mmolが含まれていた。
ビートルートジュースは心拍数や乳酸に影響したか?
しなかった。硝酸塩入りビートルートジュースを飲んだ日の主観的きつさ、心拍数、血圧、血中乳酸はプラセボの日と差がなかった。
このビートルートジュース研究はなぜ女性だけを対象にしたのか?
硝酸塩サプリの研究はほとんどが男性を対象としており、女性の反応に関する根拠が不足していた。この研究はその空白を埋めるため、筋トレ経験のある女性だけを集めた。
出典: PubMed