膝の前の痛み、レッグエクステンションは中間域が最も痛かった
要点
膝蓋大腿部痛(膝の前側の痛み)の患者100人のうち94%が、負荷をかけた膝伸展の少なくとも1つの範囲で痛みを感じた。膝を70°〜25°曲げた中間域は90°〜45°の範囲より0〜10の痛みスコアが平均1点高く、ほぼ伸ばし切った45°〜0°の範囲は他の2つよりトルクが平均27.5〜29.9低かった。膝が痛いからと大腿四頭筋の種目を外すより、痛みの少ない範囲に調整するほうがよい。
膝の前が痛む膝蓋大腿部痛には大腿四頭筋の強化が基本の処方だ。ただ、レッグエクステンションをどの範囲で行えば痛みが少ないかは根拠が割れていた。ブラジルのセアラ連邦大学の研究チームが患者100人を3つの範囲で測ったところ、最も痛い範囲と最も力が弱い範囲は別だった。
どう測った?
- 対象:膝蓋大腿部痛と診断された100人(2024年7〜11月に測定)。
- 方法:等速性筋力計で膝を伸ばす力を3つの範囲で測った。膝角度90°〜45°(深く曲げた側)、70°〜25°(中間)、45°〜0°(ほぼ伸ばし切った側)で、0°が完全に伸びた状態だ。
- 評価:範囲ごとに0〜10の痛みスコアとトルクを記録した。
どの範囲が最も痛かった?
参加者の94%が少なくとも1つの範囲で痛みを訴えた。中間域(70°〜25°)は深く曲げた範囲(90°〜45°)より痛みスコアが平均1点(95%信頼区間0.4〜1.6)高かった。ほぼ伸ばし切った範囲と深く曲げた範囲の間に痛みの差はなかった。
伸ばし切る側だけやればいい?
その範囲は最も力が弱かった。45°〜0°のトルクは中間域より平均27.5、深く曲げた範囲より29.9低かった。研究チームは、症状に合わせて痛みと発揮できる力のバランスで範囲を選ぶよう勧めている。この測定では90°〜45°が痛みは低く、力は高い範囲だった。
スクワットの記録にはどうつながる?
この研究は座って行う膝伸展だけを扱っているので、スクワットにそのまま当てはめることはできない。膝の前が痛いときに下半身の日を丸ごと休むのではなく、補助種目で痛みの少ない範囲を探して大腿四頭筋への刺激を続ける根拠として使えばよい。fairliftに残すスクワットの1RMは決められた深さを守った記録である必要があるので、痛みで深さを浅くしたセットは1RMとして記録しない。膝の負担を減らす他の方法は膝にやさしい下半身トレーニングにまとめている。
1回だけ測った横断研究なので、特定の範囲で続けて鍛えたときに痛みが減るかは確かめていない。痛みが続くなら、範囲を決める前に専門家の診断を受けたい。
よくある質問
膝蓋大腿部痛があってもレッグエクステンションをしてよい?
大腿四頭筋の強化は膝蓋大腿部痛の基本の処方だ。患者100人の研究では膝を70°〜25°曲げた範囲が最も痛かったので、痛みの少ない範囲に調整して行う方法がある。
レッグエクステンションで最も痛い範囲はどこ?
膝蓋大腿部痛の患者100人を測った研究では、膝を70°〜25°曲げた中間域が90°〜45°の範囲より痛みスコアが平均1点高かった。
ほぼ伸ばし切った範囲だけでやってはだめ?
45°〜0°の範囲は痛みが強くなかったが、トルクが他の2つの範囲より平均27.5〜29.9低かった。その範囲だけでは大腿四頭筋に十分な力を出しにくい。
膝のために浅くしたスクワットも1RMの記録になる?
ならない。筋力指数に使うスクワットの1RMは、同じ深さの基準を守った記録同士でなければ比べられない。
出典: PubMed