研究

セット間のコントラクト・リラックスでマシン種目の反復回数が増えた

要点

筋トレ経験のある男性12人がセット間の4条件を比較したランダム化クロスオーバー試験では、コントラクト・リラックス(CR)はペックデックとラットプルダウンの両方で、通常の休息とホールド・リラックス(HR)より反復回数と総負荷量が多く、主観的運動強度は低かった。全セットを限界まで行った探索的な結果であり、ビッグ3の高重量シングルや長期的な筋肥大への効果を示すものではない。

セット間にコントラクト・リラックス(CR)を挟むと、ペックデックとラットプルダウンで通常の休息やホールド・リラックス(HR)より反復回数と総負荷量が増え、きつさの評価は低くなった。補助種目で試す価値を考えさせる結果だ。ただし、抄録には実際の回数や効果量がなく、「あと何回できるか」まではわからない。

コントラクト・リラックスは静かに伸ばす方法と何が違うのか?

PNFストレッチは、伸ばす対象の筋肉を短く収縮させ、その後に力を抜いてさらに伸ばす方法だ。一般的な区別では、CRは抵抗に逆らって動きながら収縮し、HRは関節を動かさずに力を保つ。これは手法の概略であり、今回の実験手順そのものではない。抄録には収縮やストレッチの時間が書かれておらず、秒数を決めたメニューまでは再現できない。

どのようなトレーニング条件で調べたのか?

参加者は平均約20.8歳、73.5kgの筋トレ経験者12人だ。同じ参加者が複合PNF、HR、CR、通常の休息という4条件を経験するランダム化クロスオーバー試験で、バタフライ(ペックデック)とラットプルダウンの全セットを限界まで行った。複合PNFが通常の休息より反復回数と総負荷量で優れたのはペックデックだけだった。一部の測定時点では血中乳酸値が低かったものの、主観的にはきつかった。乳酸値の低さを、そのまま楽にできることと結びつけるべきではない。

fairliftの記録では何を比べればよいのか?

試すなら、筋肥大を狙って普段から限界まで行うマシンの補助種目で、ストレッチの有無を記録する。重量、セット数、休息時間、可動域をそろえ、合計反復回数、重量 × 回数を合計したボリューム、主観的なきつさを比較しよう。1日の差だけで判断せず、同じ傾向が続くかを見る。補助種目のボリュームをビッグ3の1RM合計や筋力指数に加えることはできない。限界まで追い込む必要性については、別の記事で限界までのトレーニングとRIRを比較している。

著者らは、対象が12人と少なく事前登録もないため、探索的な結果としている。上半身のマシン種目を限界まで行う条件に限られ、女性や他の年齢層、ビッグ3の高重量シングル、長期的な筋肥大に同じ効果があるとはいえない。

よくある質問

コントラクト・リラックス(CR)とホールド・リラックス(HR)はどう違うのか?

どちらも伸ばす対象の筋肉を短く収縮させ、力を抜いてさらに伸ばすPNFの手法だ。一般にCRは抵抗に逆らって動く収縮、HRは関節を動かさずに保つ収縮として区別する。今回の抄録には各段階の時間は記載されていない。

コントラクト・リラックスで何回多くできるのか?

筋トレ経験者の男性12人では、CRはペックデックとラットプルダウンの両方で、通常の休息とHRより反復回数と総負荷量が多かった。抄録には回数や効果量がなく、個人で何回増えるかは算出できない。

複合PNFのほうが楽にできるのか?

今回の複合PNFでは一部の時点で血中乳酸値が低かった一方、主観的運動強度は高かった。通常の休息に対する回数と総負荷量の優位性もペックデックだけであり、一般に楽な方法とはいえない。

ビッグ3の最大重量に応用し、筋力指数に反映してよいのか?

上半身のマシン種目を限界まで行った研究であり、ビッグ3の高重量シングルへの効果は示していない。fairliftでは補助種目の反復回数とボリュームをストレッチの有無で比較し、筋力指数にはビッグ3の1RM記録を使う。

出典: PubMed

自分の筋力スコアを計算する →

ビッグ3の記録と体重を入れるだけで、年齢と身長を補正した相対筋力スコアが出ます。登録不要・無料。

あわせて読む