研究

MMAパワートレーニングはジャンプと最大筋力を別々に記録しよう

執筆

要点

力不足が確認された男性MMA選手35人の10週間比較で、ウエイトリフティング派生種目群の理論的最大パワーは5.11%増え、従来筋トレ群は6.46%低下しました。特定集団の検査結果であり、実戦の打撃力や一般人の最適種目を証明しません。筋力とジャンプを分けて読みます。

スクワットの重量が増えることと、高く跳べることは同じ結果ではありません。男性MMA選手35人の10週間研究は、力速度プロファイル(force-velocity profile)と複数の運動テストを測りました。一般の記録に取り入れたいのは、目標とする能力を、それに対応した指標で確かめる考え方です。

どのような選手を比べましたか?

対象は事前検査で力不足が確認された選手で、派生種目群20人、従来筋トレ群15人に無作為に分けられました。プロファイルは重りを使ったスクワットジャンプから算出しています。反動ジャンプ(CMJ)、等尺性ミッドサイプル(IMTP)、ランドマインパンチスローも測定しました。理論的最大パワーは、試合中の実際のパンチ力とは異なります。

抄録の指標派生種目群従来筋トレ群
理論的最大パワー変化5.11 ± 5.65%−6.46 ± 5.86%
CMJ高の変化13.81 ± 7.11%変化率の記載なし
IMTP最大力の変化13.12 ± 8.25%変化率の記載なし

パワーと最大筋力は同じ割合で増えますか?

抄録は派生種目群のパワーや一部の爆発的動作で有利な変化を示す一方、従来の筋トレでは力に寄った適応が大きい可能性を述べています。一つの指標の変化率を別の指標へ移すことはできません。比較群の未記載の数値はゼロではなく、資料にない情報です。特定の男性選手35人の結果を全員向けの順位表にもできません。

普段の記録には何を生かせますか?

以下はfairlift編集部の記録案で、この研究が試した追加の処方ではありません。すでにジャンプ測定に慣れている人なら、重量の記録と並べつつ別々に残せます。測定機器や時刻を変えた日の差を、そのまま練習効果と決めないようにします。

  1. 最大筋力かジャンプ能力か、目標を先に記します。
  2. 重量と反復数、ジャンプ高を分けて保存します。
  3. 測定機器、準備運動、測定時点をそろえて残します。
  4. 単発の最高値より同条件の継続した変化を見ます。

筋力指数計算機はビッグ3の1RMから相対的筋力を扱います。指数の上昇だけでジャンプや打撃技術の向上は確認できません。測った能力の範囲を守ると、筋力の進歩を正確に評価できます。抄録だけから完全な指導プログラムを組み立てることも避けましょう。

よくある質問

一般人にも派生種目が最善という意味ですか?

力不足が確認された男性MMA選手35人の結果です。全員の最適プログラムを決定する資料ではありません。

5.11%増はパンチ力ですか?

重りを使うジャンプから算出した理論的最大パワーです。実際の試合のパンチ力ではありません。

筋力指数だけで爆発力も評価できますか?

筋力指数はビッグ3の1RMによる相対的筋力です。ジャンプなどは条件をそろえた別の測定が必要です。

出典: PubMed (公開 )

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