ベロシティロス ジャンプへの小さな利点とスプリントでの使い分け
執筆 fairlift 編集部
要点
トレーニング経験者を対象とした12件のRCT・42効果量の3水準メタ分析では、低い速度低下基準がジャンプとスプリントの総合成績に小さく有利だった(g=0.29、95% CI 0.17–0.42)。ジャンプはg=0.27、スプリントはg=0.32だが、確実性は低〜中等度であり、1RM向上の最適基準を示す結果ではない。
筋トレのセットを低い速度低下(VL)基準で終えた条件は、ジャンプとスプリントの成績に小さく有利だった。経験者を対象とした12件の無作為化試験、42効果量を統合した3水準メタ分析の結果だ。VLはセット内で反復速度がどれだけ落ちたかを表す。総合g=0.29(95% CI 0.17–0.42)は標準化した条件間の差であり、跳躍高が29%伸びるという意味ではない。
どのジャンプと距離で差が出たのか?
ジャンプはg=0.27(95% CI 0.10–0.45)、スプリントはg=0.32(0.13–0.50)で低いVLに有利だった。反動を使うカウンタームーブメントジャンプ(CMJ)、10mと30mでは差が明確だった。一方、反動を使わないスクワットジャンプ(SJ)と20mでは有意差がなかった。有意でない結果だけで、効果がないと断定することもできない。
| VLの比較 | 分析結果 |
|---|---|
| 10% 対 30% | 10%に有利な有意差 |
| 10% 対 20% | 10%に有利な有意差 |
| 20% 対 40% | 差は小さく、有意ではない |
ビッグ3合計が目標でも10%を選ぶのか?
跳躍と加速を評価する期間なら、低いVLを試す根拠がある。ただし、この分析から1RMやビッグ3合計に最適な基準は選べない。fairliftでの実践は、目標と測定項目を先に決めることだ。筋力を狙う期間は挙上記録と筋力指数、競技的なパワーを狙う期間は跳躍高と走時間で評価する。片方の改善から、もう片方の改善を推定しない。
重量・回数・セット数に加えて、中断基準も日誌に残そう。速度計がなければ、残せる反復数(RIR)を決めるか、反復が目に見えて遅くなった時点で止める方法が実用上の候補になる。ただし10% VLへの正確な換算ではない。1回のセッションで10%中断が意味することを扱う関連記事は、別の単一研究に基づく。運動直後の出力と、継続した訓練による競技成績は区別して読もう。
研究間の異質性はほぼなかったが、根拠の確実性は低〜中等度だ。集団・頻度・方法・期間・VL基準の差による調整効果は有意ではなく、検出力不足の可能性がある。どの条件でも同じ効果を得られる証明ではない。低いVLは速度とパワーを狙う際の選択肢となる。
よくある質問
低い速度低下基準はジャンプとスプリントにどれほど有利か?
12件のRCTの総合効果はg=0.29(95% CI 0.17–0.42)と小さかった。ジャンプはg=0.27、スプリントはg=0.32だが、すべての測定項目で有意差があったわけではない。
10%はあらゆる目標に最適な中断基準なのか?
20%および30%との比較では、ジャンプ・スプリント成績で10%に有利だった。この分析は1RMやビッグ3合計の最適基準、全員に共通の処方を示してはいない。
速度計がなければどうセットを止めるか?
実用上の代案は、RIRを決めるか、反復が目に見えて遅くなった時点で終えることだ。どちらも特定のVL比率と正確に一致する方法ではない。
各セットと一緒に何を記録するべきか?
重量・回数・セット数に、VL基準やRIR、目視での中断ルールを添えよう。ビッグ3の1RMと跳躍高・スプリント時間は別々に記録し、目標ごとの変化を判断する。
出典: PubMed (公開 )